こんにちは。
Bくまです。


さて、新型コロナウイルスの影響で自粛要請が続く中、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

もう3月も終わりですが、このウイルス対策の動きもだいぶ長期戦になりそうな様相を呈してきました。

学校もこれからどのように展開していくのかが読めず、心許ない気持ちになりますね。


さて、今日は単語の覚え方を考えると銘打って、英単語学習について少し書いて行こうかなと思います。


最近(といってもちょっと前)英単語学習の効率的な方法について知りたくなり、中田達也先生の著書『英単語学習の科学』という本を読みました。

これがなかなか眼から鱗で、ここで私が新たに学んだことをぜひ共有していきたいという気持ちで「語彙学習」というシリーズで書いていきたいと思ったのです。


さて、今日は
「どのくらい英単語は知っていればいいの?」
という疑問の答えを探っていきたいと思います。


これはすでに多くの研究者の同意が得られているように、英文の95%以上の単語を知っている場合問題なく理解できるのではないかと言われています。
つまり20語に1語くらいわからない単語があっても大丈夫かなという感じ。

逆にいうとそれ以上にわからない単語があるとかなり理解に支障が出てきます。

よく
「わからない単語は推測して読め!」と言われます。

たしかにわからない単語を推測する(=problem solving)という認知操作はとても重要なのですが、それが有効に作用するのは、本文の95%ほどつまり大体の単語がわかっている場合の話。

わからない単語が半分もあったりなんかしたら、とてもじゃないけど推測はできません。

そういう意味ではほとんどの単語がわからないのに「多読」をやるのは学習効果がないのではないかと思います。
挿絵などから推測すればいいという人もいるでしょうが、一定のボキャブラリー量に達していない人が多読をするのは、「ただ意味不明な文字の羅列」を眺めていることになってしまうのではないでしょうか。

これに関連していうと「文脈から覚えた単語は記憶に残りにくい」という話も紹介されていました。
というのも脱文脈化したときに単語の意味を思い出せない可能性があることに加え、文脈があると記憶する際の認知負荷が軽くなってしまう(=あまり努力せずに記憶した気になってしまう)ことが理由としてあげられそうです。



さて、じゃあこの95%ほどの単語をカバーするにはどの程度の単語を暗記していればいいのでしょうか。

『英単語学習の科学』の中では、3000語程度の語彙力が必要ではないかと言われていました。

コーパスで単語の頻度を抽出した際に、最も頻度の高い3000語のことを指しています。

どのようなコーパスで抽出するかによりますが、以下のサイトを見ると3000語がどんなレベルかなんとなくわかります。

Compleat-Web
ページ右上にある「BNC-COCA 1-25k」の右にある「Lists」をクリック
coca_heads(03).txt(=British National Corpus (BNC)とCorpus of Contemporary American English (COCA)を合成したものから3000語レベルの語彙を抽出したもの)や
coca_heads(03-3-1).txt (=BNCとCOCAから1~3000語レベルの語彙全てをまとめたもの)をご覧ください。

語彙習得研究の世界的な権威Paul Nation教授が制作に関わっている頻度別語彙リストです。
これが一番基本的で、参考になると思います。


Longman communicative 3000
3000語が辞書のようにリストになっています。
説明では一般的にこのリストの語彙は86%ほどをカバーするということなので上記のリストよりもやや簡単な語彙かもしれません。


Phrase List
1000語ごとのレベルに分かれて、頻出フレーズを載せたリスト。1k-3kの辺りを見ると参考になります。

レベル別語彙リスト
日本人学習者向けに1000語ごとにレベル分けした英単語のリストです。
Lv3を見てみると3000語程度です。
一番日本人の肌感覚での語彙難易度に合致しているかもしれません。


結構載ってるものにばらつきがありますが、理由は前述の通りです。


一点注意なのは
3000語とはいっても、一語は「ワードファミリー」でのカウントなので、accept, acceptance, acceptableなど一つの語からの派生語や変化形は同じ単語として数えられています。



さて、この3000語どのように思いますか?

「意外と簡単だった」
「ぎりぎりわかった」
「まだまだ知らない単語が結構あるなあ」

様々かと思いますが
これだけの単語を覚えてしまえば、平易な文章であれば読み解くだけの語彙力は備わってしまうということ。

ゴールが見えるだけでも、なんだかできそうな気がしてきますよね。

ちなみに大学入試対策や新聞、映画などの理解には、もう少し語彙が必要で、6000語程度は要るのではないかと思われます。


とりあえず、今日は漠然とした「英単語、どれくらい覚えればいいの?」ということについて、一つの基準となるものをご紹介できていたら嬉しいです。


本日も最後までお読みくださりありがとうございました。